思いたいのに。

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双子ちゃんのカタワレにさかるって、んなわけがないのだ。 「タカ兄、花火行ったの?」 「行ってないけど。なんか飲むか?」 カウンター越しにタカ兄が見える。冷蔵庫を開けていた。 「……炭酸入ってれば可」 透明のシュワシュワをグラスに入れてテーブルの上に置いた。 タカ兄は、目の前のソファに腰を降ろした。 「ひどいふざけようだな」 「そう?」 きょとんと見つめると、すっと腕が目の前まで伸びる。 「浴衣、はだけ過ぎ」。 そう言われて胸元を見るとガバリと開いている。 下着が見えそうだ。
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