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「お前、遅れてくるとはええ度胸しとるやんけ」
あんの上学校の手前で待っている新を15分ほど待たせて今、まさに説教を受けているところである。
「すまんって! 大輝の奴起こしても起きやんかってん!」
「言い訳は聞かんで?」
「言い訳ちゃうわ!」
何回弁解しても無駄なようで俺はおとなしく殴られることにした。
「もう、俺が寝坊しました。すみませんでした。これでええか?」
もうはんばヤケクソになりながら新に謝る。すると新は満足したように許したると言って憎らしい笑みを向けてきた。
「二人とも、早く行こうよ。HR遅れちゃう」
流輝の一言で俺達はいっせいに教室に向かって走り出す。
遅刻すればほんとにヤバイ。
特に担任の田戸ちゃんが、次は何をされるか分からない。
俺達は急ぎ足で教室に向かっていった。
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