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『また、会ったね』
雅人は一人、少女の前に立っていた。
白い世界。
そこには雅人と少女しかいない。
『君は誰?なんでここにいる…?』
雅人は問いかけた。
少女はその問いにゆっくり口を開いた。
「 」
『え…?』
確かに少女は何か言った。
声は聞こえなくても、雅人は理解できた。
『待って、それって……』
聞き返そうとした瞬間、白かった世界は黒へと変わり、少女は少しずつ消えてゆく。
雅人は少女の悲しい顔を見て、ゆっくり目を閉じた。
目を開き見えたのは、犬の顔だった。
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