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自転車にまたがり、学校へ向かう。
『あっちーなっ!?』
背中に異様な視線を感じ、雅人は自転車を止め振り返った。
しかし、後ろには誰もいなかった。
『気のせいか…』
雅人はあまり気にせずまた走り出した。
雅人は気づかなかった。
自分を見つめる歪な影に…。
何事もなく一日は過ぎ、帰り道。
雅人は自転車を押し、歩いていた。
「雅人」
突然後ろから声がかかり、勢いよく振り返った。
『あ、朔夜か…』
後ろに立っていたのは、クラスメイトである柊朔夜だった。
『どうかしたのか?お前、家こっちじゃないだろ?』
「気をつけて…」
朔夜は持っていたうさぎの人形をぎゅっと抱きしめた。
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