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「あー…。俺、リシェル=ジーギス。お前は?」
『……佐藤雅人』
「雅人な。で、何でここにいる?何で動けるんだ?」
『だから、俺だって知りてーんだっての』
「お前、夢術師じゃないのか?」
『?夢術師ってなんだ?』
雅人がそう言うと、リシェルはすごく驚いていた。
「てことは、お前ただの人間か…」
『は?お前だって人間だろ?』
「リシェル、終わったよ」
「あぁ…。じゃあ行くか」
リシェルは立ち上がり、歩き出した。
『ど、どこに行くんだよ!?』
「もう夢が覚める。また、現実世界でな」
リシェルの言葉よ聞きながら、雅人はゆっくりと目を閉じた。
目を開くといつもと同じだった。
リズが上に乗っていた。
『おはよ、リズ』
リズは雅人の顔を一舐めすると、部屋から出て行った。
(あの夢、リシェルって誰なんだ?)
時計を見つめながら、リシェルの顔を思い出していた。
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