平凡と球技大会

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昼食が終わり、昼休みの間しばらく三村に引っ張り回された俺だが、今は無事に午後の授業を受けていた。 授業と言っても、ほとんど自習みたいなものだが…。 理由は今度ある球技大会の種目決めをしているからだ。 「──…じゃ、面倒だから後は頼むぜ委員長」 俺の兄貴は適当である。 もっと教師らしくしろよ。 兄貴に指名された委員長は前に行き教卓に両手をついた。 「えー、先生が役立たずなので僕が進めますね」 「「「はーい」」」 クラス一同いい返事。 兄貴役立たずだってさ。 まあ面倒だからで押しつけたらそう言われても仕方ないよな。 ごめんね委員長。 兄貴が迷惑かけて…。 心の中で謝った。 しかし役立たずと言われた本人は全く気にしてない様子。 少しだけ睨んでみたらこっちに気がついたのかニヤニヤと嫌な笑みで見てくる。 口パクでバカと言ってやると、兄貴は子供みたいに舌を出す。 「…はぁ……」 思わずため息が零れた。 うん…もういいや。 委員長に視線を戻して話を聞く。 「今年も屋内がバレーとバスケ、屋外がサッカーとテニスです。この中からやりたいものを選んでそれぞれチームを作って下さい」 「「「はーい」」」 返事をした後、なにするー?と近くのクラスメートが話し合っている。 俺はなんにしよう…。 基本、球技は得意じゃないから足手纏いにしかならない気がするけど。
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