平凡と親衛隊

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寮長室のドアをノックする。 「…あれ?」 出てこない…。 居ないんだろうか? ……うん、どうしよう。 このままここに居ても仕方ない。 移動しよう。 降りてきたエレベーターにまた乗り込んで、とりあえず適当なボタンを押す。 ………なんか、逃げてるって感じしないよな。 エレベーターとかすげぇ呑気な気がしてならない。 こんなの乗り込んでこられたら逃げ場な……、 「……やあっと追いついたぜ…」 チーンと鳴って開いた扉の向こうには、不良A、B、Cがいた。 生徒会どうしたよおおぉぉ!! 「さぁて、どうしてやろうか」 どうもしないで下さい。 結局エレベーターの中で捕まった俺。 だって逃げ場ないじゃんか! タックルしたって3人相手は無理だぜ! そしてそのまま不良Bの部屋に連行。 同室誰だよ助けてくれよ。 「ちなみに同室は俺だから助けはこねぇぜ」 と、不良C。 なんだアンタ。 エスパーか。
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