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通い慣れた道を肩を並べて歩いて15分。
いつも通り私たちは、あと3分遅ければ遅刻っていうなんともデンジャラスな時間帯に学校に着いた。
校門脇に立つ生徒指導の先生はもちろん私達とお馴染みな訳で。
先生は年のせいで薄くなった頭を掻きながら、お前らはいつもギリギリだな、と呆れ声を飛ばしてきた。
ちなみにあの言い争いは完全に私の負け戦で終わっている。
というか私が藍斗との口喧嘩に勝てた事なんて一度もないんだけれど。
そんな事を考えていると、藍斗からかなりの大音量で名前を呼ばれて、一瞬体の神経という神経が一気に収縮した気がした。
「喜びやがれ希紅!!」
「は?」
藍斗がしてやったり顔で指を指す先には、大きく張り出されている白い紙。
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