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「言っておくけどな、愛ちゃんは俺の大事な女の子なんだ。手を出すなよ」とマスターが言うと
「えっ!?マスターと愛ちゃんってそういう関係なんですか!?」と純くんがあまりにも真剣な顔をしているので、私は
「私は身も心もマスターのものなの」って言った
「あああああ…俺はそんなつもりは…」とアタフタしている純くんが可笑しくて、私とマスターは2人で爆笑してしまった
「え、えぇ?」とさらにアタフタする純くん
耐えきれずにマスターが
「あはは、冗談だよ。愛ちゃんは俺のいとこなんだ」と言った
「なぁんだ、2人は恋人同士かと思いましたよ。マスターも愛ちゃんも人が悪いなぁ」と純くんはホッとした表情を見せた
(ホントは私、マスターの事を好きだと思っていた時期もあった。マスターはいとこだと自分に言い聞かせ、のちにマスターは私よりずっと年上だったから、きっと憧れだったのだろう…と思うようになり、自然といとことして見れるようになったんだ。けど、心のどこかで、胸の奥がチクチクと痛むけど、気づかないフリをするようになった)
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