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秀吉と普通に話をしながら街を歩いていると、急に後ろから声を掛けられた
「木下に紅じゃない」
「島田か。…なあ、その引き摺ってるモノは明久か?」
「これから何処か行くの?」
華麗にスルーされただとっ!?
「おい話を「映画を見に行くのじゃ」…」
遮るなよ秀吉…明久の命が懸かってるんだ
「あら奇遇ね! ウチ達もこれから映画を見に行くのよ!」
「本当か!?」
あれ、何だこの空気
「あと坂本達もいたわよ?」
「それは奇遇だな…」
「木下達は何見るのかしら?」
「パ○レーツオブカリ○アンじゃ」
「偶然ね! ウチ達もそれよ!?」
「凄い偶然だな…前もって打ち合わせでもしてたみてえだ」
呆れながらも言ってみると、明久と島田が固まった
図星か
「大方明久が聞きつけでもしたんだろ」
明久が一瞬揺れた
図星か
「お主ら……」
秀吉が2人を親の敵のように睨んでんだが
「後FFF団がそこらにいるのも手前の差し金か」
ビクウッ
おい、今通行人ほぼ全員が動揺したぞ!?
何人いるんだよ…
「い、嫌だなぁ正明、僕らがそんな事するわけ無いじゃないか。只の偶然だよ偶然」
(秀吉、どうする?)
(何とか撒いておきたいの…)
(任せとけ)
周りに聞こえる位に大きな声で叫ぶ
「そう言えば明久」
「ん? 何正明」
「お前この前Cクラスの女子に告られてたよな」
とびきりの笑顔で言い放ってやると明久が固まる音が聞こえた気がした
「や、ややや嫌だなぁ正明ってば! 冗談にも程があるよ!」
「アキ…? 本当かしら…?」
すげえ、目が赤く光る人間を初めて見た
「そんなわけ無いじゃないか美波! 僕が告白されるわけが…「あとBクラスの女子にも告られたよな」…正明ィィィィ!!」
島田と通行人からとてつもない殺気が出てるんだが
お前ら演技はいいのか
「アキ…? 瑞希も呼んで、皆でお話しをしましょうね…?」
「いやいやいや、そこでお話ししたら僕の体どころか魂までズタズタにされるから」
「じゃあな明久。お前の事は忘れない」
「おのれ正明め! っうわ美波! 危ないからそんなもの持っちゃダメだよ! 皆も正明の幸せはいいの!?」
「紅は後でどうとでもなる。まず貴様から処刑してやる!」
「イヤァァァァ!!」
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