俺と秀吉と日曜日

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「何でだ…? 映画を見てねえのに疲れたんだが…」 「楽しみじゃのう…」 おい、役作りの為じゃなかったのか 「んむ? ワシはそれ以上に、正明と一緒に映画を見れる事が楽しみなのじゃ」 はにかみながらの言葉に、少し眩暈がした つくづくこいつは男殺しだな… こんなん聞かれたらまた戦争が起きる所だ 「秀吉…それは俺以外に言うなよ」 内乱が起きるから 「む? よく解らんが…承知した」 「よし。んじゃあ俺はポップコーンとかを買ってくるから先に入っててくれ」 「解ったのじゃ」 さてと…何味がいいのか聞くの忘れたな 何味でもいいか つうかさっきっから長い黒髪の女が赤髪の男にアイアンクローを極めてるのが見えるんだが 「雄二と翔子か…何やってんだ」 「……雄二が、逃げようとするから」 面白そうだ、翔子に味方するか 「お前な…まだ認めてねえのか? こんな美人捕まえといて贅沢言うんじゃねえよ」 「命を懸けてまで我慢すると思うか!?」 わがままな奴だ 「じゃあ俺秀吉待たせてるから」 「スルーか!?」 当たり前だ 「……また」
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