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感心していると、佐伯先生は腕をほどきまた顎を持ち上げた。
「お前、散々俺にこんな恥ずかしいこと語らせておいて、…ちゃんと意味を理解してるんだよな?」
「…キスの意味…ですよね?…いたっ!」
ペチンとデコピンされて、顔をしかめ額を擦った。
「予想はしてたけど、そこまでとは思ってなかった。」
「な、なんですか。痛いじゃないですか…。」
涙目になってるんですけど…。
「お前のデコより、俺の心の方が痛い。
…ったく…。鈍感娘。」
呆れたような、拗ねているような顔をする先生に、意味がわからなくてポカンとしてしまう。
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