4/40
前へ
/258ページ
次へ
期待していたものではなくて、若干落ちて携帯をベッドに放り投げてそのまま身体を倒した。 天井を見ながら小さく溜め息を付くと、再び震える携帯電話に手を伸ばし、画面を確認するとメールではなく着信で、表示された名前に飛び起きる。 嘘…先生だ。 またベッドに正座して、携帯を開いた。 「…もしもし。」 『お前今までなにしてたの?』 開口一番苦情を言われることはしていないような気がしますけど…。 『普通さ、すぐメールしない?』 あ、そっち…。 「すみません…。」 『くすっ…嘘だよ。もう少し喜ばれて、速攻メールしてくるかと思ってたから、俺も気が抜けた。』 それは、先生も待っていてくれてたってこと?なんて、自惚れてみたりしてしまう。
/258ページ

最初のコメントを投稿しよう!

588人が本棚に入れています
本棚に追加