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電話の向こうで佐伯先生はコホンと咳払いして、 『今後、誰かに呼び出されて危なかったら、電話して。告白も含めて。 場所と時間がわかってれば、あらかじめメールしろよ。』 と言った。 でもそれって…… 「先生…。」 『ん?』 「申し出はすごく嬉しいんですけど、それって、…先生に誰に告白されたかとか、報告することになるんじゃないですか? 今日みたいなのはともかく…。」 『……そういうことになるな。』 なんかそれって複雑。 「先生の喫煙ポイントにだいたい私が呼び出されてるって言ってましたよね?」 だったらそれでいいじゃない。 そんなの恥ずかしすぎる。 『毎回いるとは限らないだろ。俺だってそんな現場見せられるのは複雑な心境だよ。でもさ……』
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