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「…これで最後か?」
「はい。ありがとうございました。」
2人でやるとこんなに早いんだ。
せっかく並んで近くにいたのに、あっという間で勿体ない気もするけれど。
佐伯先生の後ろについてカウンターに戻ろうとすると、先生はくるりと振り返った。
慌てて足を止め、なんとか先生にぶつからずに済んでホッとするような、残念なような、複雑な心境になる。
どうせならこのまま先生の胸に収まりたい…。
ていうか、そのままギュッてしてほしい。
できればそのまま、キスとか……
「松谷。」
「はいっ。」
「顔赤いけど。」
「……。」
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