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…邪なこと考えてすみませんでした。
「岸田とのデート、どうすんの?」
…は?
なんの前振りもなく、唐突に聞かれて面食らう。
「昨日、…断りましたけど?」
「そ。」
ずいぶんあっさりした簡潔な返事…。
なんで聞いたの?と問いかけたくなるくらい素っ気ない。
「で、きちんと説明したのか。」
「あ、いえ。なんか噂が広まってて、説明するまでもなく、先生が助けてくれたことまで知ってました。」
「へえ。」
今日はすごく、佐伯先生の表情が読み取りづらいのはどうしてだろう。
「……。」
この距離で沈黙されると、ドキドキしてつい唇に目がいっちゃう。
先生の形の良い唇にキスしてほしくてたまらない…。
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