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はあっと大きな溜め息が聞こえて、先生を見上げた。 「それって、たぶんお前が解釈したのと、意味違うと思うよ。」 「そ、そうなんでしょうか?」 先生は、うんと頷いて、 「話の内容どんなだった?」 と聞いてきた。 「…確か、兄には彼女がいるんですけど、サークルの綺麗な女の先輩に……せ、迫られて、…彼女がいるからって断ったって言ったら、女の子に恥をかかせちゃいけないって。」 途中恥ずかしくてごにょごにょと声は小さくなったものの、先生はしっかり聞いていたみたいで、やっぱりと言って、項垂れてしまった。
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