5/11
前へ
/258ページ
次へ
†† ちょうど今日は火曜日で図書委員の当番だった私は、少しそわそわしながら佐伯先生が来るのを待った。 鞄の中のあの詩というか、手紙というか…内容がすごく気になったけれど、先生が来る前に貸出カードの整理や、返却されていない本のチェックを必死でこなす。 佐伯先生が来たら、すぐに謎解きを始めようと思って…。 ガラッ─… 来た! 「お疲れ。」 「お疲れ様ですっ。」 先生はいつも通りカウンターの脇から中へと入って来た。 今日もビシッとスーツを着た先生に目を奪われる。 「めちゃくちゃ熱い視線、感じるんだけど…。」 やばい…。
/258ページ

最初のコメントを投稿しよう!

588人が本棚に入れています
本棚に追加