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「今日って5限の体育と1限の現国入れ替えだったよね?怠いね、朝から体育。しかも外でしょ?」
「暑いよね、絶対、…あ。」
靴箱の中にはまた封筒が入っていた。
先週の火曜日から1週間、何も音沙汰がなかったのに…。
「また?」
「うん。」
私の手元を見て結衣が顔を顰めた。
その場で封筒を開き読んでみる。
──時あの廊下も心狂わせ釘刺されて手に入れたよね。
秋のミサの慈悲、愛し巫女に恋う集まるあの詩はほぼ隠しだが剣で依頼。
気合い入れ染みている…──
「…相変わらず解読不明よね。」
「うん…。」
「佐伯先生はなんか言ってた?」
「ううん、まだ。今日会ったら聞いてみようと思ってた。」
あれから先生に言われた通り、登校は結衣と、下校は金やんも一緒にしてもらって、校内ではずっと結衣が一緒にいてもらって、一人にならないようにしていた。
「気を引き締めなきゃいけないね。志歩、絶対私の傍を離れちゃダメだからね。」
「う、うん。ありがとう。」
予鈴が鳴り、私たちは急いで教室に向かった。
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