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「松谷さん、気にしないで。真柴先生はいつもこんな調子だから。嫌ならハッキリ断って構わないから。」
「う…うん。」
この人は敵意むき出しの女子生徒とはなんとなく雰囲気が違う気がする。
たいがい無意味に私は敵対視されてしまう方なのに。
「ほら、先生、いつまでもサボってないで、次の指示出してください。それとも今日はこのままもう授業終わりで、みんなにお喋りタイムでも与えてくれるんですか?」
「うっ、お、おう!よーし、集合!」
柳さんのおかげで真柴先生の矛先が変わり、胸を撫で下ろした。
「あの、柳さん。ありがとう。」
「……普通に笑えるんじゃない。」
「え?」
ニコッと笑顔を向ける柳さんに目が点になる。
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