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こんがりと小麦色の肌に、スラリと伸びた手足。 間近で見るとかなり可愛い…。 「なんか松谷さんって綺麗すぎて、近寄りがたかったんだけど、ちゃんと吉田さん以外にも笑えるんだなって。 いつも二人で教室にいるときは笑ってるけど、他の子にはキツイ印象だったから。」 キツイ…。そうだったんだ。 「志歩ってめちゃめちゃモテるから、女子から僻まれて嫌がらせされるからどうしても構えちゃうんだよね。」 「ああ、だろうね。フランス人形みたいだもんね。そりゃ、モテるわ。女の私から見ても羨ましいもん。てか、憧れる。 じゃ、誤解も解けたとこで、これからよろしくね、松谷さんと吉田さん。」 うわぁ…めちゃくちゃいい子だ…。 2年になって、3ヶ月…やっとクラスの子と仲良くなれたことが嬉しい。 「よろしくっ!」 「よろしくね。あ、私、結衣でいいから。志歩も、ね?」 「う、うん。」 「あ、じゃあ私は美咲で。」 結局話している間に体育の授業が終わり、私たちは3人で教室に戻った。
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