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図書室の隣りにある準備室に入ると、すでに委員会の面子が揃っていた。
各学年ごとにクラス別に並んで座り、談笑している。
まだ、佐伯先生は来てないのだと安心し、2年生の座る席の空いてるA組の場所に腰を下ろした。
「……。」
もうひとりの委員の川端君の隣りに。
男子は金やんとしか話さないし、川端君とも委員が一緒というだけで、特別話すことはなかった。
たまに、委員会の日がズレたり、急用ができたときに当番を代わって欲しいと言われるくらいだ。
だから今も気まずいわけでもない。
これが私たちの、普通だから。
ノートを開き、鞄を机の横に掛けると、カラカラっと引き戸が開かれ佐伯先生が中に入って来た。
『こんにちは』と挨拶する生徒たちに、
「こんにちは。」
と軽く会釈する爽やかな先生に、女子生徒の小さな悲鳴に似た黄色い声が聞こえた。
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