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…相変わらずモテてるんだね。
そんな佐伯先生を見ると、ちょっとだけ切なくなる。
付き合ってるってこと自体、夢でも見ているんじゃないかと思ってしまう。
「それじゃ、委員長、月例始めて。」
騒がれることに慣れているのか、佐伯先生は特に興味なさげに、3年生の委員長に声をかけ、窓際にパイプ椅子を置いて、委員会の様子を見守っていた。
少し素っ気ないその横顔が、モヤモヤした私の気持ちを軽くする。
現実味がなく、自信のなかった私に、少しだけ…
一瞬合わせられた先生の瞳が柔らかさを帯びていた。
大丈夫。
私は、先生の恋人なんだから。
他の女の子にフラフラしたり、先生はしないもの。
そんな簡単な想いじゃないの、私たちは。
覚悟なしで貫けるような関係じゃないから。
みんなを裏切って、欺いて…そういう罪悪感とか責任とか、先生は全部背負ってる。
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