8/32
前へ
/258ページ
次へ
気さくに声をかけてきた彼も、私にとっては初めてなんだけど。 「そうだね。」 最近こういう機会が多くてちょっと嬉しいかも。 敬遠されてばかりだったし、同級生としかも告白とかじゃなく話せるのは、私にとって滅多にないことだし。 「松谷の好みのジャンルって何?」 「えっと…。ミステリーとか?」 「へえ、意外。恋愛モノかと思ってた。」 恋愛…高校生になるまで恋すら知らなかった私が、恋愛モノに興味を示すわけもなくて…。 言わない方がいいよね、きっと。 「ははっ…そういうイメージ?」 「いや、松谷がっていうか、女子が。」 「ああ、そういうこと。」 少女マンガとかも恋愛モノ多いしね。 納得。
/258ページ

最初のコメントを投稿しよう!

588人が本棚に入れています
本棚に追加