588人が本棚に入れています
本棚に追加
/258ページ
ニコニコしながらのんびりと答える先生に、顔を引き攣らせた。
……聞かれてた…。
「あ、あの…どうしてそこに?」
「ここ、資料室兼俺の喫煙場所のひとつ。」
なるほど…。
ひとつ先生の情報を得られたことに、心が喜んでいる。
ていうか…。
「先生…その、一人ですか?」
窓の位置が少し高いために、奥まで確認できない。
告白の現場を他にも披露したかと思うと、恥ずかしくて死にそうなんだけど。
「ふっ…大丈夫、一人だよ。それに、お前告白されてた方じゃん?
たぶん今の状況で恥ずかしがるのは、岸田の方じゃないのか?」
「…そうですね…。佐伯先生…このこと誰にも…」
「言わないよ。」
先生は間伐いれずに答えた。
だよね、うん。
佐伯先生がそんなことするはずないもんね。
「それにしても…松谷ってホントにモテるな。俺、お前が告白されてるの見るの、何回目だろう…?」
「…え?」
しみじみ言われて、嫌な汗が流れた。
最初のコメントを投稿しよう!