22/32
前へ
/258ページ
次へ
食むように合わせられた唇の感覚が、私の下唇を覆った。 先生っ… スカートが少し捲られ、現れた太股を先生の指先が撫でる。 「……ッ…!」 背中がザワザワして、乱れた息遣いで先生を見上げた。 視線を絡ませたまま、先生の手が胸元のリボンをほどくと、ボタンを2つ開けていたシャツから、鎖骨に舌を這わせられた。 その部分が次第に熱を持つ。 チュッと音を立てられると、チクリと痛みが走って、 「…ふ…ぁ……」 吐息とともに甘えた声が漏れ、恥ずかしくて顔が熱った。 だってそれは、痛みというにはあまりにも甘過ぎたから。 初めての身体に感じる感覚に、ぎゅっと抱えるように、佐伯先生の頭を抱きしめた。 縋りつきたくて…。 不安と期待が入り雑じった感情に、心臓がドキドキと脈を打つ。
/258ページ

最初のコメントを投稿しよう!

588人が本棚に入れています
本棚に追加