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柔らかな微笑みにクラクラする。
答えの正解が気になるのに、その笑顔で満足してしまいそう。
「俺の未来をやったつもりなんだけど。」
「…先生の未来?」
「うん。
どんなことがあっても、ずっと一緒にいようって決めたんだ。
手放す気はないって、言っただろ?」
ずっと一緒に…
ずっと……
確かな約束が、ここにある。
先生と私の。
「泣くなよ…。」
「…たし…私の未来も、たとえ何があっても、先生に…あげる。」
ぎゅっと先生の首に腕を巻き付け、しがみついた。
先生の匂いがこんな近くにあることが嬉しい。
お互いの未来を約束できることが、何より心を温かく染める。
「松谷の若さで、俺に未来をくれちゃって後悔しないの?」
クスッと笑って意地悪を言う先生。
「後悔なんかしません。
初めて人を好きになって、それが先生で…
この先だって私は、先生以外を好きになんてなれません。」
初めて知った恋だけど、こんなに熱くなれることはないと思う。
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