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大切にされてることがよくわかる。 不安だった心が静かに晴れていく…。 「先生と出会えて、本当によかった…。」 「……お前さ…俺が男だってこと忘れてない?」 「えっ?そんなこと…。」 ないに決まってる。 だって先生、私、こんなにもドキドキと心拍数が上がってるんだよ? 「無自覚、か。17歳のお前からしたら、25歳の俺なんて若くないんだろうけど、一応…自制できる大人ではあるけど、これでも理性保つのギリギリなんだよ。 ほら、もう離れろ。」 小さく溜め息をついて、先生はハンドルを握った。 「シートベルトして。」 「……。」 急に教師モードになるんだから。 仕方なくシートベルトをすると、エンジンをかけ走り出した。 「先生…。」 「…なに?」 「大好き。」 「……。」 ダメか…。 もう教師モードから戻るつもりはないらしい…。
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