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「おいおい、なんの話だよ?
話題に自分の名前が上がってたんだから、当然気になるよね。
「こいつ、男できたって言うから、まさかお前じゃないよなって確認してたんだよ。」
「男!?マジ?ショックー!!
志歩ちゃん、俺マジで狙ってたんだぜ?」
「お前だけはぜってぇ付き合わせない。」
「なんでだよ!?
俺が弟になるんだ、光栄だろ?」
弟って…付き合うの飛び越えて結婚じゃん。
呆れて視線をずらすと、響ちゃんと目が合ってしまった。
すぐさまパッと逸らされしまったけど。
「…なに、まさか響太郎?」
お兄ちゃんが眉を潜めて響ちゃんを見た。
「バーカ…違うよ。」
「目についた人を片っ端から言ってかないでよ。」
恥ずかしくて仕方ない。
「まあ響太郎なら、百歩譲れるけど。」
「……。」
響ちゃん黙っちゃったじゃない…。
「でもそれじゃ誰なんだよ?」
一斉に三人の視線が私に集まる。
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