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えっ…?今、なんて…
彼はそっと顔を上げて、真っ直ぐに私を見つめる。
「この気持ちが妹としてなのか、異性としてのものなのかよくわからなくて、ずっと言えずにいた。
でも…今日、お前に恋人ができたって聞いて、わかった気がする。」
「響ちゃん…?」
「そんな顔するなよ。
だからどうこうしようと思ってるわけじゃない。ただ…
志歩はずっと俺の一番近くにいる子なんだって思ってたから、ちょっと寂しくなっただけ。
打ち明けたのは、自分でも驚いてるけど。」
苦笑いを浮かべ、頭をポンと撫でた。
「これからも幼馴染みでいるつもりだから、何か困ったことがあったら言えよ。」
そう言って部屋を出て行った。
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