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クラクラしてる場合じゃない、誤解を解かなきゃ…。
「ほ、本当ですっ!」
「別に疑ってないよ。お前をからかってると面白いから、つい意地悪したくなっただけ。
そういえば、松谷。さっきの時間から呼び出されてるってことは、お前、昼飯まだなんじゃないの?」
「はい。」
からかわれたんだ…。
へへ、嬉しい。
ニヤケそうなのを誤魔化すように返事をすると、もう時間がないから早く行けと言われる。
お昼なんかよりも、先生とこうして話していたいです、というのを心の中に仕舞い込んで、
「失礼します。」
頭を下げて教室に戻ろうと歩き出した。
「松谷。」
「はい。」
足を止め、佐伯先生のいた窓を見ると、少し心配したような顔をしてた。
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