588人が本棚に入れています
本棚に追加
/258ページ
そういえば佐伯先生の出現により、すっかり浮かれて忘れていたけど…
「あ、でもね、岸田先輩とは、メアドとか交換したよ。」
成長したことを胸を張って結衣に教えてみた。
これは自分でも、かなり進歩したと思う。
男の子のアドレスなんて、金やんと、あと…たぶん5本の指で収まるくらいしかいないもんね。
「へえ。すごいじゃん。
で、大本命の、佐伯先生のは?」
「……知らない。」
「はは…。ね、やっぱり岸田先輩にしておけば?
岸田先輩なら、先生と同じくらい爽やかでカッコいいじゃん。
たぶん、25歳の揉まれた不純な大人の先生より、まだ何色にも染まってない先輩の方が、扱いやすくて純粋に優しくしてくれると思うけど?」
揉まれた不純な大人…。
最初のコメントを投稿しよう!