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火曜日、私はいつものように図書委員の仕事をするため、放課後図書室にいた。
もうすぐ閉館時間で生徒は誰もいない。
カウンターに座わり、後ろの棚に積み上げられた返却済みの本を、私は一冊ずつチェックをして、補修が必要なものを省いて残りの本を本棚に戻しにカウンターを出た。
本を戻し補修作業に入ろうとしたとき、携帯が震えて慌ててボタンを押し振動を止める。
静かな図書館ではマナーモードにしていても結構響くんだよね、と反省して、誰もいないことにホッと胸を撫で下ろした。
携帯を開くと岸田先輩からメールが来ていた。
…窓を見て?
私は不思議に思いながら後ろの窓へと身を寄せて見ると、手を振る先輩の姿があった。
部活で走り込んでいるのかな?
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