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†† 「佐伯先生いらっしゃいますか?」 職員室の中には入らず、ドアから顔だけ入れて先生を呼び出す結衣。 職員室の中だと話せないでしょ?と私に気を使ってくれたのだ。 しばらくすると佐伯先生がプリントを持って廊下に出てきて、 「忘れないで来たんだ。倍の量、用意しておいたのに。」 悪魔のように微笑んで結衣にプリントを渡すと、彼女は眉をピクリと動かした。 「先生、差別ですよ。」 「…なにが?」 空になった手を組んで、心外だなとでも言いたげに結衣の顔を見た。 「だって、志歩だって同罪でしょ?私と話してたんだから。」 な…どうして私を巻き込む…。
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