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教室に入るとちょうど本鈴が鳴り、5限目の先生が入って来た。
「後で、報告してね。」
振り返り楽しそうに私にそう言った結衣を、ジロリと睨むと慌てて前を向いた。
いつも肝心な時に消えるんだから。
いや、でも…。
金やんといる結衣と一緒にいる私の方が変なのかも。
普通は二人きりにしてあげようと思うものだし。
だけどそれはカレカノだからそう思うのであって、岸田先輩と私はそんなんじゃない。
深く考えるのはやめよう。
それにしても、遊園地に岸田先輩と行くって、いいのかなぁ。
遊園地には行きたいけど、先輩とっていうのはちょっと気が引ける。
どんなに同じ時間を共有したところで、私は佐伯先生を好きなわけで、変に期待させちゃ悪いよね。
ああ、気が重い。
どうしてこういうことになっちゃっうんだろう。
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