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ドカァンッ
ドガァァァンッ
?「はぁ…はぁ…」
しばらく蹴り続けてふと足をとめる
壁にできた傷
私はそれをじっくりと指でなぞる
すると傷はみるみる内に塞がっていく
…しかし、完全に塞がる事はない
?「…私は何なんだ…」
いつもの呟きが今日も寂しく響く
外を見てみると夕陽の光がこの部屋に射し込んで
部屋に影を作り込んでいた
今日が終わる、いつものように
毎日毎日
変わらない
ため息をついてベッドに座る
軋む音に聞きながらただ茫としていた
変わらない毎日
の筈だった
だが今日は神の悪戯か
それとも必然か
?「…ぉーぃ…」
?「…ん?」
?「…おおーい!…誰かいるのかぁー!?」
思わず驚いた
慌てて小窓から下を覗くと
遥か地上に、2人の人間がいた
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