メリアの一日

6/14
前へ
/45ページ
次へ
AM11:30 やっとこさ死体処理が終わった。ロデュスがバリバリと音をたて、死んだ死刑囚を食べている。 「ハーゴン…もう無いの?もっと欲しい…。」 自分の指をしゃぶり、甘えた目で見ている…。するとメリアが、輪切りのレモンをロデュスの口の中に押し込んだ。 「これで我慢してくれる?」 何も言わないロデュスは、縦に頷くと、スッと右手を広げ前に出した。これは、もっと欲しいという合図だ。 姿を一瞬くらませ、レモンを二、三個持って来ると、地面に落とした。 「わぁい…いただきまーす…!」 気が狂ったかのようにレモンに夢中でかじりつく。よく人間でもやるため、血やら臓器やら…何から何まで食い散らすのだ。つまり、掃除が大変になる。今回はレモンだからまだしもマシだが、人間だったらどうなる? これに耐えているメリアも、何かとすごいものだ。
/45ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加