大雨の願い

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7月7日、七夕。そんな日に、ピッコロを私の神殿に連れ込んだ。嫌だ、と言われても力ずくで連れていく。 「一体何の用だ。」 怒られようがお構い無し。 私は、天の川を見たくて、こいつを連れて来たのだ。 本当は、メリアと行きたかったが、仕事が忙しそうで手が出せない状況のため、お気に入りのピッコロを、あの神の手によって連れて来てもらったワケ。 「ここに座れ。」 木の根本に座らせようとするが、座ってくれない。 不快になり、軽く舌打ちすると、思い切りピッコロの腹を殴ってやった。 「……っ!いったいな…!ゲホゲホ…」 「座らないと、もういっぺんやるぞ?やられたいなら、そのまま立っていろ。」
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