大雨の願い

3/8
前へ
/45ページ
次へ
拳には爆発の邪気をたぎらせ、頬がつり上がった。 「…わかった…座るから…。」 「それでいい。」 自分も、ピッコロの目線に合わせるようにしゃがんだ。 「なんだよ…なっ!?」 じりじりと近づき、頬を撫でると…ピッコロは驚いた顔をし、頬がだんだん熱くなっているのがわかった。 …ますます虐めたくなってきた…! だが、こんな事をするために、ここへ連れて来たワケじゃない。…必死に今の感情を抑えた…。 その感情を抑えたまま、ピッコロの横に座った。…虐めたい…! 夜の空は曇る一方で、天の川なんて綺麗なものは見える気配すらない。…それどころか…雨がぽつぽつと降ってきている…。
/45ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加