第1話

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「・・・失礼します」 屋敷を出ると、すでに東の空がうっすらと明るくなっていた。 「ラグナ様、どうでした?」 「いや、たいした任務ではないが・・・少々遠方に滞在しなければならない」 「それではこの里は?」 「神楽、お前が守っていけ。お前なら大丈夫だろ」 「ちょっと待ってください、私ではまだ・・・」 「俺は大丈夫だと思う。これからはお前がこの里を・・・」 「ラグナ様!」 「また会うことができたらよろしくな」 「・・・・・・」 神楽は俯いたままなにもしゃべらない。 ラグナは神楽の横を通りすぎ、そのまま自分の根城に帰っていった。
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