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「・・・失礼します」
屋敷を出ると、すでに東の空がうっすらと明るくなっていた。
「ラグナ様、どうでした?」
「いや、たいした任務ではないが・・・少々遠方に滞在しなければならない」
「それではこの里は?」
「神楽、お前が守っていけ。お前なら大丈夫だろ」
「ちょっと待ってください、私ではまだ・・・」
「俺は大丈夫だと思う。これからはお前がこの里を・・・」
「ラグナ様!」
「また会うことができたらよろしくな」
「・・・・・・」
神楽は俯いたままなにもしゃべらない。
ラグナは神楽の横を通りすぎ、そのまま自分の根城に帰っていった。
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