少女

6/8
前へ
/12ページ
次へ
由緒正しき家柄となると自由に結婚することはできない。 少年が両親に騙されて連れて行かれた高級レストランに、未来の嫁だという女が女の両親と共に座っていたのだ。 この光景は一瞬で少年の儚い夢を壊したのだ。 高級レストランの料理を食べても、おいしさが一向に感じられなかった。 両親も女も女の両親も少年に向けて笑いながら話しかけてきたので悠長に返した。 しかし少年の心はずっと少女を想っていたのだ。 .
/12ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加