唐紅の夕映えと心傷

夜は辛すぎて、悲しすぎて。だから今日も私は西を目指す。心傷の月から逃れるべく。

ロマーニ

9分 (5,221文字)

8 1

あらすじ

昔から、夜が怖かった。幽霊だとか妖怪だとか、そういう要素がじゃない。 ただ夜が──怖かったんだ。 だから私は宛てもなく、漠然とひたすら西を目指す。あの唐紅に焦がされる思いで。 そうして走って。何

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