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「わ、私と
付き合って下さいッ!!」
………
いきなり…
俺の前に現れた女の子
差し出した両手には
一昔前の様な四角いラブレターが握られてた
………
俺の頭は真っ白
何がおきたのかも
理解不明
え…と…
これは…
あれだ、愛の告白って奴?
俺、今、告られてる訳?
………
素直に喜べない
また悪友のイタズラかとか思ってしまう…
「私じゃダメですか!?
それとも好きな人がいるんですか!?」
顔を真っ赤にしながら
涙目で俺を見つめる彼女
『…いや
別にいないけど…』
「だったら
付き合って下さいッ!!」
『…あ、そうね
じゃ…付き合おうか』
「本当ですか!?」
『あ、うん…
あー、だけど』
「だけど?」
『俺…
君の事、何にも知らないからさ…』
『最初は
友達から…でいい?』
彼女が
大きな目で俺を見る
「大丈夫です!!
私、先輩の事なら何でも知ってます!!」
『あ、いや
俺が知らないんだってば』
『君の名前も
クラスも性格も』
「私の名前は
如月春花」
「クラスは1年F組」
「性格は
明るいって言われます!!」
…あぁ、そ
「付き合って下さい!!
彼女として!!」
『………』
『…いいけど』
「けど…何ですか?
何か問題でも?」
『…いや
別に…』
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