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宵闇の逃避 繋いだ左手
晩秋の心音 凍えた右手
唐突な旋律 震えた身体
鼓動の叫音 塞いだ両瞳
限られた二人の時間すら
拒むのは現実のしがらみ
もう二度と同じ時はない
帰らぬ一時は永遠の喪失
煌めく世界は涙を捨てて
笑い合う夢の答えを導く
君と僕の声 忘却する今
夜と森と灯 飽和する愛
空と星と馨 陶酔する心
明と暗と風 逆行する刻
未来に願いは届けられる
話す君の両瞳は今を見る
明日は何をして過ごそう
悩む君の両瞳は天に泳ぐ
その想いが痛い程に解る
だからそっと笑いかけて
気付かないふりをしてた
幸せを留めていたかった
森の隠れ家
二人の空間
冷たさに寄せ合うのは命
囁く言葉も
重ねる唇も
時を想う心には敵わない
溢れる感情
交わす言葉
君が零したひとつの呟き
『朝なんて嫌い』
それに込められた想いを
夜を迎える度に反芻する
堪えていた筈の涙と声が
現在になって
時間を越えて
瞼の内側から頬を伝った
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