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俺「おい。誰も参加するなんて言ってないぞ」
「それじゃあルールを説明するよ」俺の意見をまるで無視して話を続けるスピーカーの向こうに居る人物。
「君の指に指輪が付いてる」
不服ながらも言われて確認する。触ると確かに冷たい感触があった。なんだこんなもん。外してくれるわ。
「その指輪はね。爆弾なんだ」
事情が変わった。
ちょっと待て。今なんて言った。爆弾だって言わなかったか。
「無理矢理外そうとしたり。時間がたつと爆発する仕掛けになっている」冷静な声でなんて物騒な事を言いやがる。
俺「解除するには?」
「今から説明するから黙っててくれないかなぁ」まぁ生意気。
「この館には女の子達がたくさん居るって言ったよね」はい。しっかりとその言葉だけは覚えています。
「彼女達には指輪の爆弾を解除するコードと機械を持たしているんだ。君は彼女達を追い掛けて捕まえて、その機械を奪えばいい」
俺「それだけ?」
「うん。それだけ。女の子達を追い掛けて捕まえるなんて、男だったら幸せすぎるゲームだよね」俺の命が掛かってなかったらな。
「だけどね。彼女達にも事情があってこのゲームに参加させているんだ」参加させている、、、ねぇ。
「君に機械を奪われると言う事は。彼女達の希望を潰すと言う事。彼女達の未来を奪うって言う事なんだ」
俺「なっ!?」
「あ。何も君が気にする事はないよ?彼女達も合意の上ゲームに参加してるんだから。それに君も死にたくは無いでしょ」
俺「っ」
押し黙ってしまう。
無意識に目線で指輪を見てしまう。
「僕はね、彼女達にチャンスを与えたんだ。感謝されても良いくらいなんだよ?」
俺「ちょっと待て。だったら俺は何だ?いきなり拉致されて来てゲーム参加させられて。メリットも何もないじゃねぇか。むしろ命賭けてるだけデメリット満載じゃねぇか」
まったく。こんな薄暗い館に居てたまるかっ。俺は自分の家に帰るぞ。
「メリットならあるよ」
え?。
「命を賭けてもらえるんだからそれ相応のご褒美がないとね」
俺「ご褒美?」
「君が捕まえた女の子には逃げ道が二つあってね。一つは君から逃げ切る事。でもその場合君は死ぬよね?」嫌でござる。
「もう1つは僕が出した条件。君が彼女達を捕まえてえっちな事をするんだよ。男だったらすんごいメリットでしょ」
な、、、なんだってぇー!?。
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