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今日の集会は気合いを入れて素敵な集会にするぞ。
「皆さん。グッモーニンっ!」
「「「おはよーございます」」」
生徒がノってくれない。
「…………」
あと、教師の視線がイタい。
「…ゴフン!えー今日の校長の話です。最近あいさつをしない生徒が増えてるみたいです。あいさつをする事はとても大切です。なので、あいさつの練習をしましょう。まずは太陽さんにあいさつしてみましょうか。まずは校長がお手本を見せます」
よし!ワシ素敵なコト言った。
「太陽さん、おは」
曇ってた。
「……」←教師の視線
ヤバい。このピンチをどうやって乗りきろう。
ゴロゴロゴロ…ピシャアッ!!
ザアァァァァァァ…
なんてこった。
大雨が降りだした。
しかし、素敵な集会にするためにはここで諦めるわけにはいかない。
「皆さん。雨というものは神様の恵みなんですよ。だから神様に、いつもありがとうってあいさつをしましょう。また校長が見本を見せてあげます」
いいね!ワシ。
「神様。いつもありがとうござ」
ザァァ…
やんだ。
しかも快晴。
ええい、やけくそだ。
「あぁ!太陽が出ました!校長は太陽が一番大好きです!」
ピンポンパンポーン
『ただいま家庭科室が燃えているという情報が入りました。原因は太陽の強い光のせいかと思われます。至急、先生方は消火器を持って家庭科室前に来てください』
ピンポンパンポーン
………………。
太陽の野郎ッ…!
なんだこのシュールな展開。
ともかく教師は全員家庭科室へ向かったみたいだ。
これでイタい視線もなく、生徒と時間を過ごす事が出来る。
「それでわぁッ!?」
なーんてこったい。
生徒が倒れている。
言うまでもない。
…『熱中症』だ。
太陽ォォォォォォォォォーーーッ!!!!!
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