64人が本棚に入れています
本棚に追加
短刀が飛んできた先に黒い人影がユラユラと佇んでこちらを見ていた。
大地
「父さん!しっかりして!」
コロポックル神栞
「大ちゃん待って!」
大地
「なんだよ!あの黒いのは!?よくも父さんを!!」
大地は黒い人影に向かって体当たりしたが、スルリとかわされて大地は倒れ込む。
黒い人影はこうしに近寄り始めた。
大地
「やめろ!父さんに近寄るな!!」
黒い人影はこうしに刺さった短刀を抜きとり、こうしの脳天に突き刺した。
こうし
「ぐあああああああああああああ!!」
大地
「父さああああああん!!!」
大地はまた黒い人影に体当たりをし、黒い人影は倒れこんだ。
大地は床に転がった短刀を拾い上げた。
コロポックル神栞
「大ちゃんダメええええ!!」
大地
「うああああああ!!」
大地は倒れた黒い人影に向けて短刀を突き立てた。
短刀は黒い人影の腹部に刺さり、黒い人影は苦しむ。
大地
「父さん!!」
大地はこうしに駆け寄り抱き起こした。
コロポックル神栞
「大ちゃん!違う!よく見て!!」
神栞が大地の目に覆いかぶさり光を放った。
大地
「う…目が…」
大地は目が眩むもすぐ回復し、辺りを見渡した。
大地
「父さん!?…うわああああああ!!」
大地が抱き上げていたのは父親こうしではなく、朽ちた妖霊だった。
大地は抱き上げた妖霊を放り投げて父親の姿を捜した。
大地
「そ…そんな…父さん!!」
大地が見たものは、腹部に短刀が突き刺さった父親の姿だった。
こうし
「よう…元気か…」
大地
「あ…あ…父さん…」
黒い人影が父親こうしであり、こうしであったのが妖霊であった。
その真実に気づき、大地は動揺し混乱した。
コロポックル神栞
「大地ちゃん…私達は妖霊の術中にかかってたんだよ…」
大地
「そんな…じゃあ俺が刺したのは…」
こうし
「強くなったな…くぅ…気にするな大地…」
大地
「父さん…俺…」
こうし
「だから気にするなと言ったろ…息子にやられるのも悪くねぇな…」
大地
「馬鹿な事言うなよ!!俺の…俺のせいで…父さん死ぬな!!」
瀕死の状態で大地を守り、腹部を刺され致命的で虫の息
こうし
「俺がいなくても、大地お前は大丈夫だ。空はお前が守れ…」
コロポックル神栞
「こんなとこで死んじゃあダメ!!」
神栞はこうしの腹部に乗り、光始めた。
最初のコメントを投稿しよう!