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神栞の治癒の光で傷を癒すも、力を使い果たした神栞は光を持続させることが出来ず完全に治す事が出来なかった。
コロポックル神栞
「ダメ…力が…出ない…」
こうし
「もういい…ありがとな…おチビちゃん…」
大地
「父さん!!」
こうしの腹部からとめどなく血が流れ出す。
大地
「イヤだ!死ぬな父さん!!」
大地が腹部を手で抑えて血を止めようとするも流れ出る。
こうし
「大地…もういい…」
大地
「イヤだ…イヤだイヤだイヤだ!!」
コロポックル神栞
「う…うう…」
神栞がこうしの体で倒れ込むも胸元に這い上がった。
すると、先程こうしが魂を封入した精霊石が暖かな光を放ち始めた。
コロポックル神栞
「大ちゃん…お父さんのポケットにある…光を…」
大地はこうしのポケットから精霊石を取り出した。
コロポックル神栞
「大ちゃん…それを…お腹の傷に…」
大地
「うん…わかった」
大地は精霊石を腹部の傷に当てた。
傷から流れ出る血が止まり、傷がみるみるうちに塞がり始めた。
大地
「やった…血が止まって傷が塞がった!!!」
気を失った こうしの顔は血色を取り戻していた。
大地
「あ…石が…」
精霊石は役目を終えたかのように静かに光が小さくなっていく。
コロポックル神栞
「大ちゃん…その石を…私に…」
大地は精霊石を神栞のそばに置いた。
神栞は小さく弱まった光の精霊石に手を当て祈りを込めた。
すると精霊石から光の霧が放たれて女性の姿に形成した。
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