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おっちぃ達が豪雨にさらされていた頃、 慎一達は雨の中目的地の近くまで来ていた。 車中… 鎮 「雨は降ってるが何とか着きそうやな。」 山一つ向こうは厚い雷雲が被り大荒れになっていた。 慎一 「うほ、向こう側は大荒れの嵐だなこりゃ…」 鎮 「はあ…雨の中採取とは…しかも夜中って…昼間じゃあアカンのかいな。」 慎一 「マンドラゴラは日の光に弱く、一番呪力が高まるのが深夜やからな。」 鎮の携帯が車中に鳴り響く。 鎮 「俺運転中やから代わりに出てくれ。」 俺は鎮の携帯を開いた。 着信はおっちぃからだった。 慎一 「もしもし、おっちぃさんか?」 おっちぃ 《あ、シンさんですか?》 慎一 「どうかしたんか?」 おっちぃ 《いや、それが目的地近くまで来てたんですけど道が土砂崩れで立ち往生してしまって、これから迂回して現場に向かうので時間が遅れてしうことを連絡したんですけど…》 慎一 「もしかしてあの雷雲の方向から来てたんか?」 おっちぃ 《はい、そうです。かなりヒドい大荒れでして…。シンさんの方は大丈夫でしたか?》 慎一 「こっちは雨だけで問題なかったわ。」 おっちぃ 《そうですか。申し訳ないですが現場で少し待っていて下さい。》 慎一 「わかった。おっちぃさんも気をつけてな。」 おっちぃ 《わかりました。ではまた後で。》 俺は携帯の通話を切った。 鎮 「おっちぃさんからか?なんて言ってた?」 慎一 「この雨で土砂崩れが起きて遅れるとよ。」 鎮 「おっちぃさんもツいてへんな~。」 慎一 「着いたら待っててくれってよ。」 鎮 「まあ俺もまだまだ調べものしたり勉強したりしなアカンからな。待ってる間にしとくわ。」 雨の中、車を走らせてようやく目的地に到着した。
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