欠けはじめる部屋

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私は織り姫様を見つけた。 でも、彦星様は見つけれない。 これじゃひとりぼっち。 私もひとりぼっち。 君を見つめる。 君は真剣に空を見ている。 私はそんな君が好きだった。 でも言葉にはできなかった。 今の関係がなくなってしまうのが怖かった。 君から言ってくれるのを待っていた。 でも君はわたしをすきなのかな? ふと君と目があった。 こういうとき君はタイミングが悪い。 目をそらす でも君は言う。 「お前が好きだ。」 いつも通りの唐突さ。 消え入りそうな声だった。 でも君は確かに言った。 たまのいいことを。 「たまには良い事言うだね。」 涙が頬を伝う。 「たまには・・・・」 軽く君に口づけをして言葉を遮る。 「余計。でしょ?」 と付け足す。 「正解。」 満面の笑みで君は言う。
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